スーパーカブ第11話を見ました

 路外に転落し、助けを求めて来た椎ちゃんを助けに、小熊さんはカブで林道のような道へ向かいます。

 シャーベット状の雪でカブはスリップし、転倒しそうになりましたが、椎ちゃんが転落した現場に着くことができました。

 崖を降りて川の中に倒れていた椎ちゃんを助け上げ、崖の上までも何とかたどり着き、礼子に連絡をしました。

 そして椎ちゃんの身体が小さいことから、カブの前カゴに乗せて、小熊さんの家に連れて帰ります。

 すぐに風呂を沸かし、冷えた身体を温めさせ、濡れた服を洗濯します。この辺りの手際の良さは、さすが一人暮らし!と感心しました。

 そこまでてきぱきと動く小熊さんがなぜ礼子を呼んだのかと思っていましたら、崖に落ちた自転車を回収していたことが後でわかりました。残念ながら自慢の「モールトン社製の自転車」は壊れて乗れなくなってしまいました。

 ところで椎ちゃんが「なぜ両親ではなく、小熊さんに助けを求めたのか?」「小熊さんもなぜ親に連絡しなかったのか?」「一晩帰らない娘を親は心配しなかったのか?」などなど、少し疑問は残りますが、まあこれもフィクションですので、細かいところは良しとしましょう。

 ただ一点、人を前カゴに乗せて走ったのが「道交法違反では?」という野暮なツッコミもないことを願わずにはいられませんが……

 モールトンが壊れて、「いよいよ3人目のカブ仲間か?」という期待はお預けで、椎ちゃんは、家で眠っていたママチャリで通学することになりました。でも助けてくれた小熊さんにお礼を言った椎ちゃんに、小熊さんは「助けたのは私じゃない。スーパーカブのおかげ。」という場面があり、この話の主人公はあくまでも「スーパーカブ」であることを忘れさせない演出が、きちんとあったのはさすがです。

 ただの「カブ」ではなく、「スーパー」カブ。何か「スーパーマン」や「スーパーヒーロー」を思わせるようなネーミングだと、改めて思いました。