先輩ライダーの心得から

 昨年、実家のリフォーム工事でお世話になった工務店の社長が、その後の実家の様子を見に来てくれました。

 リフォーム箇所の確認が終わると、バイクの話になりました。

 還暦をとうに過ぎているのですが、バイク歴40年近いということで、乗り継いだバイクの数も40数台ということでした。

 事故や転倒などで、骨折や入院したことがある話もしてくれました。そして「〜さん。バイクは、風にもさらされながら走るけど、それは車のように守るものがない中で走っているということだから。危険と隣り合わせだということは、いつも肝に銘じていなくてはいけない。」と言って、数年前の事故の話をしてくれました。

 国道を走っていた時、すぐ先のガソリンスタンドから、突然大型トラックがよく確認せず道路に出て来たそうです。すぐに急ブレーキをかけましたが間に合わず、トラックの側面に衝突か!?というところで、車体を倒して自分から転倒する道を選んだそうです。

 「あのまま行ってたら、頭からトラックに突っ込んで、死んでいたかも知れない。でも転倒したことで、鎖骨の骨折で済んだ…とっさの判断だった。大きい車に乗っていると、我々ライダーの速度やバイクとの距離が、実際より遅く、遠くに見えるらしい…」

 これまでスクーターでは、2度ほど事故に会いました。幸いスピードが出ていなかったので、怪我をしたことはありませんが、いずれも車側の一時停止箇所での不停止や、右折時に確認せずに曲がって来たことによるものでした。

 自分も危ない目にあって意識していたつもりでしたが、先輩ライダーの実体験に基づいた教えは、心に染みるものでした。

 今週末、CBRを実家に取りに行くことにしていますが、今季はこれまで以上に安全に気をつけ、バイクと楽しく過ごしたいと思っています。