250ccバイクがクウォーターと呼ばれた頃

 一足早くバイクシーズンに入った息子でしたが、数日前は氷点下まで気温が下がり、バッテリーがあがらないかと心配して電話して来ました。しかし、また週末は、20度近くまで気温が上がるようですので、大丈夫だと伝えました。

 さて、久しぶりに書店に行きますと、様々な「懐かしのバイク」を特集した雑誌が並んでいました。一冊手にとって開いてみますと、ある250ccのモデルを形容した「クウォーターマルチ」という見出しが見えました。

 「750をナナハン」「50をゼロハン」という愛称で呼んでいた流れで、「250をニーハン」と呼んでいたこともありました。

 しかし80年代当時、輸出モデルではありましたが「1000ccで6気筒エンジンのCBX1000」が登場したことで、その4分の1である250ccを「クウォーター バイク」と、あるバイク雑誌が名付けたことがきっかけだったと記憶しています。

 1$の4分の1の25¢硬貨を「クウォーターdollar」と呼んでいたところにも関係があるのかも知れませんが、なかなかいい響きでした。

 残念ながら、昔ほど250クラスの車種が多くないせいか、最近では「クウォーター バイク」という呼び方はあまり聞かなくなりました。

 今や1000ccどころか、2000ccにまで迫る排気量のバイクがある時代ですから、「何を基準にしたクウォーター」なのかがわからなくなってしまったのかも知れません。

 ただかつてのバイクブームの中、250ccをこよなく愛していた私と同じような年代の方々にとっては、「クウォーター バイク」という呼び名に、なんとも言えない懐かしさを覚えます。