原付一種存続のための新たな道①

 

 第四次排ガス規制によって、生産中止になるモデルが増える中、気になるニュースを見ました。

 この第四次排ガス規制が、いわゆる原付一種に適用されるのが、2025年ということなので、それまでに対策をする必要があります。

 しかし50ccクラスだと、排ガスを浄化する装置が機能する温度=300°になるまでに4分の時間がかかるため、浄化装置が機能する前に走り出し、かえってHCの量が基準値を上回ってしまうそうです。つまりある程度の排気量がなければ、第四次排ガス規制に適合させることは無理なので、バイク業界は次のような要望をあげたそうです。

 それは…

     排気量ではなく、最高出力の数値で「原付一種」「原付二種」という区分に変更して欲しいというものです。

 記事を読むと件の第四次排ガス規制に適合させられるのは、125ccまでのようです。それは排ガス浄化装置が300°になるまでの時間が、70秒で済むからだそうです。ですからエンジンは125ccのままで、出力を原付一種と同等にすれば、排ガス規制をクリアさせることができ、手軽に乗れる原付一種という存在も残すことができる。最高速度も30km/hのままでいい。という提案でした。

 しかしこの提案に警察と総務省が難色を示しました。その理由が何とも時代錯誤な見解でした…(つづく)