「原付1種」が新しい規格になったら…

 「原付1種」の規格が、排気量から最高出力に代えられるという方向で議論されることは、とうとう全国ニュースにも取り上げられました。

 排ガス規制をクリアして、環境に配慮した新しい規格の「原付1種」が誕生することは、良いことだと思います。

 ただ1人のライダーとしては、懸念することが幾つかあります。

 ①既存の125ccをベースにしたとしても、価格は今の50ccほどは、安くはならないのでは?と思ったりします。

 ②そうなると、中古の原付に人気が集まって、なかなか新規格の原付1種が普及しないのでは?と心配したりします。

 ③政府としては、規格を代えて存続させた、新しい原付1種を普及させるために、旧規格の原付を排除するような対策に乗り出す危険性があります。

 例えば「古い規格の50cc原付の自動車税だけを3000円に上げ、新規格の原付は据え置く」のような政策をしかねません。😤

 事実製造から13年を経過した自動車の税金は、上げられているそうです。

 ④これは、懸念という訳ではありませんが、原付免許や普通自動車免許の試験内容も、変わるかも知れません。

 例えば原付免許試験時に、必ず実技講習を義務付ける。普通自動車免許も、原付を運転するか否かで、教習時間や内容を変えるなど、免許証もさらに細分化されるかも知れません。

 前回「125クラスの車体に非力なエンジンを乗せたバイクが、まともに走るのだろうか?」と書きましたが、考え方によっては、同じ車体を使用することで、少しでも「コストダウンにつながればいいのだが…」という期待もあります。

 大型バイクに乗っている方々の中には、「時速30kmしか出せないバイクが、今の時代必要なのか?」と言う人もいるようです。

 ただそれでも「原付1種」が生活の足として欠かせない存在である人がいることも事実だと思います。

 今後どのように議論が進み、どのような新規格のバイクが発売されるのか?

 2年後に期待して見守りたいと思います。🤔