モトコンポという存在

 父親が乗っていた「モトコンポ」を引き継ぎ、40年近く乗り続けているという話題がネットニュースに上がっていました。

 「シティ」という乗用車に積むことを前提に設計されていましたので、折り畳むと上面も側面もほぼフラットになるという、後にも先にもない折り畳みバイクでした。

 2スト2.5馬力のエンジンは、車体の軽さもあり、街中を流すには十分でした。

 以前の投稿のようにツーリングに行こうなどと無謀なことを考えなければ、面白いバイクだったと思います。

 ちなみにカタログだけは今も持っており、大切に保管しています。

 確かにシートは長時間乗っているとお尻は痛いですし、エンジンの振動が伝わって来るので、乗り心地をどうこう言えるものではありません。ただ私はフラットな側面をニーグリップのように膝で挟んで乗っていたので、車体とタイヤの小ささの割には安定して走ることができました。ニーグリップを計算して造っていたのではないかと思ったほどです。

 中古を検索してみると、今や古いバイクにありがちな高騰ぶりで、30万円以上で売られているものが多いようです。

 今乗っているモンキーもハンドルが畳めて、車に積むことを考えていたようです。ただコンセプトが違いますので、比較にはなりませんが、ホンダの遊び心を感じる点は似ていると思っています。

 1台のバイク、それも原付を長年乗り続けることは、いろいろな苦労があると思いますが、これからもずっと乗り続けて欲しいと思いました。