モトコンポの思い出

 先日放送された加藤浩次さんの「一攫千金」という番組を見ていますと、高騰する「旧車」で一儲けするという企画がありました。

 旧車を50台以上保管された倉庫の中に、ホンダシティーターボⅡがありました。でも私の目に止まったのは、そのトランクにおさまっていた、新車の「モトコンポ」でした。

 発売当時は、4輪+2輪というコンセプトが受け入れられず、定価8万が半額近い「ヨンキュッパ」で売られていたほどでした。

 それが今では、50万!本当に驚きです。

 実は若い頃、私もモトコンポに乗っていたことがありました。50から250クラスまで、何台か乗り継ぎ、最後に行き着いたのが、モトコンポでした。と言いますのも大学を卒業し、就職も決まっていたので、比較的荷物にならない大きさのバイクとして衝動買いしてしまったのです。

 とある老舗のバイクショップの店頭に、ポツンと置かれていました。中古車ということでプライスは3万5千円という、今では信じられない価格でした。

 8インチの小径タイヤながら、バー式のステップとサイドパネルがフラットなので、ニーグリップ的なポジションが取れて以外に安定して走れました。

 そのショップが主催した、原付スクーター限定のツーリングにもそのモトコンポで参加しました。往復80kmを走りましたが、ホンダタクトやヤマハジョグなどには到底ついて行けず、ブレーキ役になってしまいました。

 幸いなことに、同じモトコンポオーナーの方がもう1人と同じエンジンのハミングの方がおり、3人同じペースでのんびり走りました。

 平均時速にすると20km/h程度だったと思いますが、今では良い思い出です。