大学入学後初めての夏休み、子どもの頃から可愛がってくれた叔父の家に遊びに行きました。すると玄関先に白いベルーガと赤いサリアンが置かれているのを見ました。
近場の用足しに便利だからと叔父がベルーガを買うと、叔母も夏場はパート先への足にいいと、続けてサリアンも買ったそうです。
私は原付免許を取って、すでにMT-5に乗っていましたが、スクーターに乗ってみたいと思い、乗せてもらいました。
どっしりして安定感のあるベルーガに対し、軽やかでスイスイ曲がれるサリアンは、対照的でしたが、ギヤチェンジがないのは、楽だと思いました。
ヤマハはホンダほどではないものの、様々なスクーターを発売しました。
その後、大ヒットした「ジョグ」、前後輪のサイズを変えた「トライ」。カラーリングが鮮やかな「ミント」、スポーティーな「チャンプ」、少し高級路線の「アクティブ」などなど。
ちなみにこの「ジョグ」を打倒すべく発売されたのが、「ホンダのDJ−1」。「打倒ジョグ1号」の略とまことしやかに噂されました。
そして昭和の終わり、63年に発売されたのが、太いタイヤを履いたオフ志向「BW’s」。社会人になって初めて買ったスクーターがこれでした。
マンホールのふたやギャップなどものともしない安定感では、右に出るものはなかったと思います。
時代が流れ、スクーターは「メットイン」がマストですが、このようなタイヤの太い安定感のあるスクーターがまた発売されると面白いですね。