MTX50で難所の峠越え!

 前回のブログで、親切な居酒屋さんのご主人のご好意で朝まで暖を取らせて頂いた話を書きました。

 いわゆる80年代のバイクブームの時代,多くの若い人たちがツーリングに北海道を訪れていました。ライダー達が集まる観光地などには、無料で泊まれる「ライダーハウス」が数多く作られました。

 そのようなツーリングライダーたちのことを、(今や死語になった感がありますが)当時は「ミツバチ族」と呼んでいました。

 さてMTXで徐々に行動範囲が広がって来た私は、北海道を東西に隔てている日高山脈の峠を越えて、友人の家のある札幌へ行こうと思いたちました。

 朝の5時に出発し、約3時間かかって峠の入り口に着きました。物流を担う大型トラックがうなりをあげて横を擦り抜けていきました。

 2ストとは言え50ccのエンジンには、延々と続く峠はさすがにきつく、7合目辺りでとうとうオーバヒートしてしまい、登れなくなりました。

 オーバーヒートはこれが初めてではなかったので、路肩に停めてエンジンを休ませると、また走れるようになりました。この時はつくづく「水冷エンジンっていいな」と思いました。