バイクの電動化への布石?TV「充電させてもらえませんか?」

 芸人の出川哲郎さんの冠番組「充電させてもらえませんか?」が好きでよく見ています。百数十キロの目的地を目指し、地域の名所や地元の人たちと交流しながら、食事の合間、宿泊施設、時には通りすがりの一般のお宅で充電させてもらいながら電動バイクで走り切るという内容です。

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 電動スクーターの「ヤマハe -ビーノ」とスイカデザインのヘルメットが有名になり、どこへ行っても大人気で、通りすがりのお宅に充電をお願いしても、快く充電させてくれるので、芸能人だからということがあるにしても、日本人の優しさを感じる番組です。

 この番組が始まった頃は、旅番組やドキュメンタリー番組の延長線上にあるという視点で見ていました。

 しかし「カーボンニュートラル」や「脱ガソリン」という急速な世の中の流れを見ていると、この番組の見方が少し変わって来ました。

 日本の地方の道路は、カーブや起伏、時には急勾配があり平坦でまっすぐな道はあまり多くはありません。

 当然上り坂は電気を多く使い、下り坂はその逆です。つまり日本のさまざまな道を電動スクーターで走り、その「電費」のデータを分析していけば、「理想的なバッテリー容量や必要なモーター出力を割り出す大きなヒントになるのではないだろうか?」「そのデータ収集という目的もこの番組にはあるのではないか?」と勝手な想像をしながら見るようになって来ました。

 以前トヨタが初代のプリウスを発売した時、実際に乗っている人たちの膨大なデータを収集し、次のプリウス開発やハイブリッドシステムの改良に役立てていたという話を聞いたことがあります。

 「充電させてもらえませんか?」については、あくまでも個人の私見であり、想像でしかありませんが、おそらく避けて通れない「車やバイクの電動化」という未来をイメージしながらこの番組を見るというのも面白いかと思います。