本田宗一郎さんの本が好きで、書店で見つけるとつい買ってしまいます。
先月一冊購入したもので、3冊目になります。
今回のタイトルは「やりたいことをやれ!」です。
「俺は技術屋で、経営のことはよくわからん。藤沢がいなければホンダはなかった。」と経理担当の藤沢さんをよく本の中で褒めていますが、やりたいことをやって来た印象の強い、本田宗一郎さんらしい本のタイトルだと思います。
出版がもう17年も前ですが「今の子どもは、危険な遊びをしない。だから何が本当に危険なのかとか、手加減がわからず、大けがをさせてしまう。」「自分の過去の経験だけに頼っていると、若い人たちの進歩的な考えを受け入れられなくなる。謙虚に若者の話に耳を傾けよ。」という今にも十分通用する話が載っていました。
その中に先日紹介しました「アメリカ進出」に関する話が載っていました。
当時のアメリカは「ブラック・ジャケット」と呼ばれる、バイクで暴走する人たちが社会問題になり、バイクに対するイメージが良くなかったそうです。そこへ「ハンターカブ」や初耳の「フィッシングカブ」を輸出して、バイクをレジャーの足として使うというクリーンなイメージを広げる作戦に出ました。また、率先して「タイム」誌等の一流雑誌の表紙にカブを採用してもらい、作戦は成功したそうです。
日本も今でこそバイク=暴走族というイメージはありませんが、80年代のバイクブームの頃はそのような風潮がありました。「国は違っても、同じような歴史をたどるものなんだな。」と改めて思った次第です。
ちなみにこの本は、結構ページ数が多いので、読み終わるのには、もう少しかかりそうです。