マニュアルバイクの運転奮闘記 byホンダMT-5

北海道は、昨夜の雪でまた冬に逆戻りです。今は雨に変わっていますが、車や道路に積もった雪が完全に解けるほどではないので、久しぶりに雪かきをしました。

 さて自動車はAT化が進んでいて、今日、バイクの方も原付から大型までATのスクーターがラインナップされています。1980年代当時もスクーターはありましたが、まだ少数でした。

 私が初めて原付免許を取ったときも、マニュアル以外は考えませんでした。それは私がバイクの免許を取る前、ある家の庭先で見かけたホンダMT5の強烈な印象が忘れられず、乗るならオフロードタイプと思っていたからです。免許を取り、初めてバイクショップを訪れると、店の奥になんとMT5が売られていたのです。価格は4万円でしたが、早速10回払いで契約し、晴れてバイクデビューを果たしました。

 と言いたいところですが実技試験のない原付免許のため、マニュアルの操作は独学でした。今のようにインターネットもない中、街外れの港の車の来ない広い場所を見つけ、試行錯誤しながら特訓しました。発進でアクセルを開けすぎてウィリーしそうになったり、ブレーキを踏むたびにエンスト。ギヤチェンジの度にエンジンがうなりを上げる理由もわかりませんでした。

 そうこうしていると、発進時はクラッチレバーを少しずつゆるめ、半クラッチ状態にすることに気づき、ブレーキをかけるときにクラッチを握るとエンストしないこと、ギヤチェンジの時はアクセルを戻すことなど、当たり前のことに気づくのに何日もかかってました。

 こうして公道を走れるようになた私のバイクライフが始まりました。時速30kmとはいえ、行きたいところへ自由にいけることが楽しくて仕方なかったことを覚えています。

 「一度身体で覚えことは忘れない。」とよく言いますが、十数年のブランクがあったときも、すぐに操作を思い出しました。